瀬戸内オリーブ園は香川県坂出市の海辺に展開する広大なオリーブ園((株)瀬戸内オリーブ)です。近代的な育成・管理方式を採用して上質なオリーブオイルを提供するとともに、絶えず研究開発を続け、オリーブを核にした複合化農業を目指しています。

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瀬戸内オリーブ園の経緯

平成22年春季~夏季、“次の世代に残せる基盤施設の創成”を目標に議論を重ね、地域環境整備と自然共生社会創生の核として、香川県の県花・県木であるオリーブの植栽を選択する。そして、オリーブ苗植栽について詳細な企画と作業工程を作成する。オリーブ苗の育成・管理についての数多くの文献調査を実施すると共に、小豆島オリーブ試験場をはじめ多くのオリーブ栽培農園などを訪問して実施設計に反映する。オリーブ苗の植栽計画と同時に“瀬戸内オリーブ園の将来像”についての検討を始める。
平成22年秋季、荒れるに任されていた広大な荒地を対象に環境整備を目指した大規模な土地整地工事と並行して、オリーブ園の灌水のために2本の井戸を掘削する。環境整備と共に産出した大量の木材や草木は産業廃棄物にするのではなくチップ化して数年先の肥料の原材にするために蓄積を開始した。
平成23年春季、400本の3年生オリーブ苗の試験植栽を実施する。試験植栽というには規模が大き過ぎると言われながら、以下の内容について本格的なオリーブ栽培についての実験を始める。

「瀬戸内オリーブ園」として、オリーブの本格植栽を考えている同じ環境下で試験植栽したオリーブの3年生苗木の生育状況を観察しながら、施肥、除草、防虫剤散布、地下水の利用方法、自動灌水施設の稼動状況などについて試行する。また、海中から引き上げた塩分濃度の高い土壌での試験植栽も試行する。
平成23年秋季、春に植樹したオリーブ苗から、僅かではあるがオリーブの果実が収穫でき、東洋オリーブ株式会社の協力を得て新漬を生産し、関係者で収穫祭を行う。
平成23年12月1日付けで、新たに“株式会社 瀬戸内オリーブ”を設立、登記する。
平成24年春季、試験植栽したオリーブの苗木が順調に生育している(98%の活着率)ことを確認して、平成24年2月~3月、1000本の第1期本格植栽に踏み切る。併せて、官民境界金網および防風対策工などを設置する。この辺りから「瀬戸内オリーブ園」の原型が具体的な形として見えてくる。
植樹に併せて、以下の事業を進めてきた。

  1. 新たに講師を招いて剪定方法と育苗方法について実践教育を開始
  2. オリーブ園全体の排水方法について試行
  3. 自動灌水設備の試行
  4. オリーブ育成管理者養成を本格的に開始
  5. 「瀬戸内オリーブ園」は平坦地であることから、豪雨対策など雨水の排水対策についての具体的な検討。

これらの検討過程には、わが国のオリーブ栽培に関する成功例と失敗例を研究すると共に、㈱瀬戸内オリーブが有する土木技術、長年にわたって培われてきた土地造成技術とシステム工学が基本にあることは言うまでもない。
平成24年8月、第2期本格植樹に向けて企画・設計に着手する。
平成24年秋季、第2期の植樹予定地である約2haの土地整備に着手する。植樹予定地では既存の井戸が使用可能であり、試験植樹と第1期本格植樹の経験から整備事業に係る実施計画に大きな阻害要因は無いことを確認する。

また、これまでオリーブ苗木を確保するのに苦労した経験から、自ら、オリーブ苗木を生産することを考え、行動に着手する。具体的には、常時、500本前後の3年生オリーブ苗木を保有することを目標に湿度と温度を自動管理できる苗床を整備する。
平成25年2月~3月、第2期本格植樹(約1100本)を実行。第1期本格植栽事業が98%を超える活着率であったことから、同じ手順で第2期本格植樹を実施する。これら一連の作業によって、第一段階の目標である5haのオリーブ園(2800本のオリーブ)が完成することになる。
平成25年秋季、平成23年春に植樹したオリーブの木に立派な実が実り、始めての収穫と同時に“瀬戸内オリーブ”のブランドで市場に製品を初出荷することに成功する。
平成26年1月~2月、第3期のオリーブ植栽(約300本)を実行し、名実共に3000本のオリーブ若木を有する瀬戸内オリーブ園が完成した。
平成26年7月~10月、香川県と坂出市からの助成金を得て、100Kg以上のオリーブ果実が1度に処理できる搾油機を導入すると共に、充填機、キャッパーを設置した。
また、搾油滓を処理する大型の乾燥機も同時に導入し、オリーブの育成・管理から、
オリーブオイルの商品化までの一貫システムが完成した。
平成26年8月~10月、台風11号、18号、19号の襲来でオリーブ園が甚大な被害を受ける。
平成27年5月、オリーブ搾油滓を乾燥した飼料の生産ラインが完成。
さぬきオリーブ夢豚のブランド生産に貢献できるようになる。
平成27年7月、オリーブの剪定葉を活用した飼料をはじめて出荷する。
オリーブ産業で必然に発生する搾油滓と剪定葉を産業廃棄物から資源として活用する方法が完成する。
平成27年7月16日、台風11号の直撃を受けて昨年に続き大きな被害を受ける。
平成27年10~12月、瀬戸内オリーブ園としては初めて本格的な収穫作業を行うと共に周辺住民の皆さんと一緒に盛大な収穫祭を行う。
平成28年2~3月、乾燥オリーブ葉を粉末にする目的で、香川県からの助成を得て、「小型・高性能粉砕機の開発・製作」を行う。これによって、乾燥オリーブ葉粉末および乾燥搾油粕を中心にしたオリーブ二次製品の生産ラインが確立する。因みに、平成27年度は乾燥オリーブ葉粉末2.5トン、乾燥搾油粕4.5トンを生産し、香川県が推奨するオリーブブランド商品の増産に貢献する。
平成28年4月、新しいオリーブ園と将来を見据えたオリーブビジネスの確立に向けて多角的な営業展開を開始する。